西念寺(さいねんじ)
西念寺は、養老3年(719)、行基が富士山で修行したおりに山頂に阿弥陀三尊が来迎したことから、この地にお堂を作り阿弥陀三尊を安置したのが草創という。その後、永仁6年(1298)、一遍の弟子時宗の他阿真教(たあんしんきょう)上人が、時宗道場を開基したという。富士道場とも称している。本堂と大門との間には清光院・観音院があり、本堂裏には大塔中と呼ばれる塔頭(たっちゅう)があった。開創の由来からも見られるように、西念寺と富士山信仰との関係は深く、江戸時代、富士講の人達は西念寺が定めた「西念寺精進場」で身を清めた後、富士に登拝したといわれています