杓子山登山ガイド

初心者でも楽しめる富士山絶景スポット

杓子山は、山梨県の富士吉田市、都留市、忍野村の境界に位置する標高1,597.6mの山です。山頂からは、裾野が延々と広がる雄大な富士山を眺めることができ、さらに南アルプス、奥秩父、丹沢山系などの360度パノラマが広がります。

山頂までのコースはいくつかルートがありますが、初心者に比較的おすすめなのが、富士吉田側の不動湯から登るルートです。登山口から大権首峠(おおざすとうげ)までは非常に快適で、さらに山道の右手には富士山ビューが何度も登場します。

特に春から初夏にかけては、富士山を眺めながら気持ちよく歩ける、山梨県屈指の絶景ハイキングコースです。今回は、富士吉田側から登る杓子山攻略ガイドをお届けします。


① コースタイムなど

<不動湯ルート>

合計時間:4時間(休憩含む)

距離:約6.8km

不動湯→分岐(軽コース)→大権首(おおざす)峠→山頂


不動湯ルートは、最初の分岐で「中強コース」と「軽コース」に分かれます。今回は、初心者でも比較的歩きやすい「軽コース」を利用しました。体力に自信がある方は、尾根に沿って歩いて行く「中強コース」もおすすめです。


大権首峠までは、所々舗装された道が広がっており、特に難所もありません。

峠から山頂までは、急に登りがきつくなるので、こまめに休憩を取りながら、無理のないペースで進むと安心です。途中、岩が露出している場所もあり、トレッキングポールがあっても良さそうです。


② トイレ

駐車場や登山口周辺、ルート上にトイレはありません。事前に用は済ませておく必要があります。

③ アクセス/駐車場情報

▼アクセス▼

【車の場合】

・中央自動車道富士吉田西桂スマートICから不動湯まで約12分

【電車・バスの場合】

・富士急行線富士山駅よりタウンスニーカー(上暮地・明見循環バス)乗車約30分不動湯入口 下車

タウンスニーカー時刻表


▼駐車場▼ 

【料金】無料(5〜6台)

駐車場は、不動湯の専用駐車場含めてP1からP5までありますが、登山者専用の駐車場はP5のみとなっています。台数が限られているため、満車の場合は、不動湯の受付の方に確認してください。


④ 登山の持ち物/服装

気温が低くても汗をかくので、重ね着で体温調節しやすい服装がおすすめです。また、インナーは速乾性の高いものを選びましょう。滑りやすい場所もあるので、足元はハイキングシューズなどの歩きやすく安定した靴を着用してください。


<持ち物>


・お弁当

昼食時をまたぐ場合は、お弁当を持参しましょう。コースの途中や山頂には、売店はありません。


・飲み物

水は多めに持参するのがおすすめです。山道には水道や川がないため、手洗いやケガの洗浄などにも使えます。


・レジャーシート

前日の雨で地面が濡れていることがあります。休憩スペースもそこまで多くはないので、シートがあると好きな場所でゆっくり休めます。


・レインウェア

山の天気は変わりやすいので、晴れていても雨対策は必須です。傘だと手が塞がってしまうので、両手が空くカッパ等を推奨します。


・タオル

汗を拭いたり、首に巻いて日焼けを防いだり、登山には欠かせないアイテムです。


・お菓子

軽くて、カロリーの高いものを選びましょう。チョコや柿ピーなど移動中に食べやすいものがオススメです。


・帽子

日差し対策として帽子の着用をおすすめします。防水性のあるものであれば、雨天時にも安心です。枝などが落ちてくる場合もあるため、怪我の防止にも役立ちます。


・トレッキングポール

無くても問題ないですが、体力や足腰に自信のない方はあるとおすすめです。


・地図

登山道にはいくつか案内看板がありますが、地図を持っていると一安心です。


・携帯トイレ

杓子山にはトイレがないので事前に用を済ませておくのが良いですが、環境を維持するためにも、万が一の時は携帯トイレを使いましょう。


・常備薬/ファーストエイドキット等

下痢止めや持病の薬など、必要な常備薬を持参すると安心です。ばんそうこうや三角巾、ポイズンリムーバーなどの応急処置用品があれば、怪我や虫刺されなどの際にも対応できます。


・熊よけ鈴

近年、関東各地でも熊の目撃情報が確認されています。熊との不意の遭遇を避けるため、熊よけ鈴を携行し、人の存在を知らせながら行動しましょう。


体調や気候に合わせて、無理のない行動を心がけ、安全第一で登山をお楽しみください。


⑤ 登山のマナー/注意点

・焚き火は禁止

・ごみは持ち帰りください

・狭い道では譲り合いましょう

・崖道、尾根道では下に向かって石などをなげないようにしましょう

・余裕のある計画で十分な準備をして登りましょう

・登山客とすれ違ったら挨拶しましょう

・途中携帯の電波が繋がりにくくなる箇所があります

⑥ コースの見どころや楽しみ方

撮影日は、曇りであいにくのお天気でしたが、緑に囲まれた登山道は静かで心地よく、自然の美しさを感じながら歩くことができました。

最初は緩やかな坂道をあがっていきます。石がゴロゴロしている箇所があるので、足元を取られないように要注意です。

最初に大きな分岐があり、「中強度コース」と「軽コース」に分かれます。この日は、「軽コース」を選びました。

緑が生い茂る森の中を、ぐんぐん進んでいきます。杓子山は山頂からの景色が有名ですが、山道にも自然豊かな雰囲気が広がっています。

季節ごとにさまざまな植物が楽しめます。撮影した6月上旬には、レンゲツツジがまだ咲いており、鳥のさえずりも聞こえる穏やかな初夏の風景でした。

登山道を進んでいくと、ゲートが現れます。ここにはベンチがいくつかあり、平らで広いスペースもあるので、休憩にぴったりです。

道中には案内看板がいくつか設置されているため、それに沿って進めば迷わずたどり着けます。

標高が上がるにつれて山道の途中からも眺めが開け、天気の良い日には富士山を望むことができます。

開放的な休憩スペースのある大権首峠に到着です。ここからは登りが急になってきますので、水分をしっかり補給し、ひと息入れてから先へ進みましょう。山頂まではここから約30分。

木の根が張り巡らされた急斜面の登山道を進んでいきます。雨の翌日などは足元が非常に滑りやすくなるため、十分注意して歩きましょう。

視界も徐々に開き、山頂まではあとひと息。周囲の景色を楽しみながら、最後の登りを進んでいきます。

山頂は目前ですが、この先には大きな岩が連続する区間があります。気を緩めず、足元をしっかり確認しながら慎重に進みましょう。岩場では一歩ずつ確実に歩くことが大切です。

いよいよ山頂に到着です。真っ白な霧に包まれ、期待していた眺望はおあずけ。それでも、霧が流れるたびに表情を変える幻想的な風景は、晴天の日とはまた違った魅力を感じさせてくれました。

ちなみに、晴れた日には山頂から360度のパノラマビューを楽しむことができ、裾野までくっきりと見渡せる雄大な富士山を望むこともできます。

山頂はそこまで広くはありませんが、テーブルやベンチなどが設置されているため、お弁当を広げてお昼休憩をとることもできます。

「御祖代山杓子宮」という小さな神社もあります。家に帰るまでが登山です。安全を祈願して帰路に着きます。

下りは、上り以上に筋力とバランスを使い、膝への強い衝撃がかかります。怪我や疲労を防ぐためには、「ゆっくりと、小さな歩幅で歩く」のが基本です。

休憩スポットも活用しつつ、ゆっくり進んでいきましょう。

最後の砂利道を終えて、麓に到着しました。

最後に…

杓子山登山の嬉しいポイントの1つが、麓にある「不動湯」です。昔から湯治場として多くの人に利用されてきました。皮膚に良いと評判の温泉で、県内外から多くの人が訪れる人気スポットです。登山の疲れを、しっかりリフレッシュ。心も体もほぐれて、旅の締めくくりにぴったりの立ち寄りスポットです。

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