<令和版・富士講> 富士登山の原点
「富士講-登拝」を体験限定プランのご案内

FUJI-KO 富士講の精神を現代に伝える旅

富士吉田の伝統文化を、後世へ残していくために…。

2013年、富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されました。これは、自然景観の美しさや登山対象としての独自性に加え、日本人が古来大切にしてきた宗教観・自然観や信仰の象徴としての価値も高く評価されたものです。しかし現在、多くの登山者はスポーツやレジャーの目的で富士山を訪れており、文化遺産としての認識は十分に浸透していないのが現状です。特に、御神体としての富士山を敬いながら登る「登拝(とはい)」の文化や伝統は失われつつあります。

このような課題に対して誕生したのが、富士講の信仰文化を現代的に解釈した「令和版・富士講」ともいえる体験型コンテンツです。観光と信仰が共存する新しい富士山の楽しみ方を提案するこのコンテンツでは、富士山がもつ本質的・文化的な価値を体感することができます。知られざる富士山の魅力に触れ、日常から離れた特別なひとときをお楽しみください。
富士吉田市には、江戸時代に広まった民間信仰「富士講」が今も息づいています。富士講は富士山を神聖な山と仰ぎ、登拝を通じて心身を清める信仰で、全国から多くの講社がこの地を訪れました。市内にある北口本宮冨士浅間神社はその中心的存在で、登山道の起点として古くから信者を迎えてきました。市内には御師(おし)と呼ばれる信者の宿を営んだ家々も残り、当時の信仰文化や人々の交流の歴史を今に伝えています。
江戸時代に庶民信仰として全国に広まった富士講は、富士吉田市を拠点に数多くの講社が富士登山を行い、地域経済や文化にも大きな影響を与えてきました。しかし近年、その存在感は急速に薄れています。特にモータリゼーションの進展や富士スバルラインの開通によって、富士登山が容易になったことで、富士講における登拝儀礼の意義が薄まり、信仰としての登山文化が減少しました。かつて市内には86軒もの御師の家があり、多くの信者を受け入れていましたが、現在ではその多くが廃業し、実際に講を受け入れているのはわずか数軒にとどまります。講社の数も激減し、現在では十数団体にまで減少していると言われています。こうした状況により、富士講の信仰文化や御師の営みといった貴重な歴史的伝統の継承は年々難しくなっており、地域としての課題にもなっています。
-御師の家での「拝み」体験-



御師(おし)とは、富士山信仰に基づく富士講の信者を受け入れ、宿泊や登山の手配、宗教的指導を行った案内人のことをいいます。単に宿を提供するだけではなく、登拝の心得を授け、お祓いを行うなど、富士山信仰の文化を支える重要な役割を果たしてきました。かつての富士吉田市には多くの御師が居を構え、講社を迎え入れる御師の家(御師住宅)が軒を連ねていました。現在ではその数も大きく減少してしまいましたが、本プランでは歴史的・文化的価値の高い御師の家を訪ね、富士講の教典を唱える「拝み」を体験することができます。

-御師の家での食体験-



御師の家では富士講の信者をもてなすため、富士登山者のための料理をふるまっていました。地元の旬の食材や保存食を中心に、信者たちが持ち寄った海の幸なども用いて作られた料理は信者たちの“生まれ変わりの旅”にふさわしい内容で、御師の家ごとに異なる味付けや調理、盛り付けがなされていました。
本プランでは、御師の家に伝わる料理をさまざまな解釈でアレンジしてご提供いたします。ここでしか味わえない特別な食の体験をお楽しみください。

-地理も文化も熟知した専門ガイドによる富士山案内-



富士山は個人でも登れる山ですが、ガイドとともに歩くことで、自然や地形、植生を深く理解し、その魅力をより一層味わうことができます。
本プランでは、地理も文化も熟知した専門ガイドが吉田口登山道とその周辺をご案内いたします。一般の登山者には知られていない富士講ゆかりの古道を、歴史的なエピソードに耳を傾けながら歩けば、かつての信仰の旅を追体験することができるでしょう。
 

富士講の信者たちが歩いた吉田口登山道を、ガイドとともに登り、富士山頂を目指す2泊3日のプランです。吉田口登山道には富士山信仰の歴史を物語る遺構が点在していますが、富士スバルラインの開通以降、麓から五合目までを歩く登山者は激減してしまいます。 このプランでは、富士山信仰の拠点となった“御師のまち”富士吉田で御師文化に触れ、富士講信者たちが心身を清めたとされる吉田胎内樹型に立ち寄り、由緒ある吉田口登山道を歩いて山頂を目指し、御来光を拝みます。かつての信者たちが求めた「生まれ変わり」を追体験できる、充実した登拝プランです。

期間:7月1日〜9月10日

御師の家に宿泊し、翌日は北口本宮冨士浅間神社を起点に吉田口登山道一合目付近の馬返しを目指す1泊2日のプランです。富士講の教典を唱える「拝み」や御師の家の料理をいただくなどの御師文化を体験し、富士講の聖地とされる吉田胎内樹型にも立ち寄ります。また、中ノ茶屋から馬返しまでは昔は移動手段の一つとして使われていた乗馬体験をお楽しみいただけます。かつての巡礼の旅を追体験していただけます。 山頂や五合目に登らないため、体力面に不安のある方や旅程の調整が難しい方でもお気軽にご参加いただけます。一年を通して催行いたします。

期間:通年
歴史的・文化的価値の高い御師の家を訪れ、御師や富士講の歴史や文化を学ぶ日帰りのプランです。御師文化や御師としての暮らしについての講義を受けたのち、富士講の教典を唱える「拝み」や、かつて富士講の信者たちが着用した行衣に御朱印を刷る体験も行います(行衣はお土産としてお持ち帰りいただけます)。そのあとはお楽しみの食体験!御師の家を守り繋ぐ人々と語りあいながら、地元食材などを使用した御師の家の料理をお楽しみください。御師の家の体験のあとには、公式ガイドが生まれ変わりの旅の起点となる北口本宮冨士浅間神社を御案内いたします。

期間:7月1日〜9月10日
プランの詳細や申し込み方法については、特設サイトをご確認ください。
※coming  soon(8月下旬公開予定)

PR

当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。
サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。
詳細はクッキーポリシーをご確認ください。

同意する