【公式】富士吉田市観光ガイド

富士山麓の街、富士吉田のディープスポット「西裏地区」ではしご酒

かつて機織産業で栄えた富士吉田市。中でも西裏地区は、繁華街として多くの人で賑わっていました。今もなお昭和の香りが残る建物や景色が多く、レトロな雰囲気の飲食店には夜な夜な呑兵衛たちが集まります。ここでしか味わえない瞬間を求め、西裏のディープスポットをはしごしましょう。
富士山の登山口「浅間神社」があることでも知られる山梨県富士吉田市は、1000年以上前から続く織物の産地としても有名です。織物工場の多い下吉田地区には「西裏(にしうら)」と呼ばれる飲屋街があり、かつて「ガチャマン(ガチャンと1回織ると1万円入った)」といわれる好景気に沸いた時代に県内外から業者や商人たちが集まり賑わいをみせていました。近年になりレトロで懐かしい姿が昭和復古の街として再注目!地元有志たちによる西裏地区活性化プロジェクトが立ち上がり、「新世界乾杯通り」として生まれ変わりました。古民家をリノベーションした居酒屋やレトロとモダンを融合させたオシャレなワインバーなど、新しいお店が続々とオープンしています。今回は西裏通り沿いの店舗から、新世界乾杯通りの飲み屋をはしごしてきました。
名物の馬モツと昔ながらの大ジョッキで乾杯
西裏通りの入り口を灯す味のある看板が印象的な「新田川」は、70年以上続く老舗で馬モツの先駆け的な存在です。ガラガラと戸を開けるとまず目に飛び込んでくる店主・入倉(いりくら)さんの笑顔と大きな鍋。じっくりと煮込んだ馬モツを食べながら一杯というのが新田川での過ごし方です。タレのよく染み込んだモツは部位によって香りも食感も全く異なり、様々な味が楽しめます。もう一つの人気メニューの馬刺しは、山梨県産で赤身が多くしっかりとした歯ごたえが特徴。出汁醤油でさっぱりと食べるのが富士吉田流です。昔ながらの特大ビールジョッキ片手に頬張れば西裏への仲間入り間違いなし!
自慢のやきとりと充実した居酒屋メニューがおすすめ
可愛らしい提灯が目印の「やきとり 恵」は西裏にお店を構えて7年目。暖簾をくぐると、明るくハツラツとしたスタッフと大きな富士山の絵が迎えてくれます。やきとりを中心に居酒屋メニューも充実していて、「ハムカツ」「アンチョビオイルのキャベツ焼き」といった子どもも大人も嬉しい料理が揃っています。中でも花びらのような形の「馬刺し」が特におすすめ!タン、ハツ、レバーが人気のやきとりは肉厚で食べ応え十分。炭火の香ばしい香りも食欲をそそります。ぜひ、この地域に伝わるソウルフード「カラミ(辛みそ)」をつけて食べてみてください。絶妙な辛さと旨みがやきとりに深みを与えお酒もどんどん進みます。
ここでしか味わえない和洋折衷の組み合わせを味わう
ムーディーな光に包まれたフォトジェニックな空間「マサドンキッチン」は、日本人のマサさんとアメリカ人のドンさんのお二人が共同で経営する、アメリカンダイニング風居酒屋。地元の人だけでなく外国、特に欧米系の旅行者の来店が多いツーリストに人気のお店です。レギュラーの「チリポテト」と週替りで提供されるメインディッシュの一つ「バッファローチキンサンド」に舌鼓。バッファローとは主にアメリカで使われている、甘酸っぱい香りと1から10までレベリングされた辛さが特徴のソースのこと。スッと鼻を抜ける酸味と辛みがボリューミーなチキンをしっかり支えています。ふわり、かつ骨太な日本酒仕立ての梅酒「甲斐の開運」とのセットもここでしか味わえない組み合わせ。甘さ控えめながら芳醇な香りの梅酒が、バッファローソースの酸味と辛みをまろやかにし味の変化も楽しめます。
高品質のワインとイタリアンで楽しむ贅沢なひととき
新世界乾杯通りの中でもひと際モダンな佇まいの「かぎしっぽ」は、50年以上前に建てられた長家を改装したログハウス風の店舗。店内の間接照明も洒落ていて木の温もりが伝わってきます。コース料理で提供される山梨県産の牛肉ステーキは、ジューシーで旨みたっぷり。歯ごたえも優しく、口の中ですぐに溶けてしまいます。甲州、勝沼など地元産のワインを中心にイタリアンワインも楽しめるので、お気に入りの一本を見つけてください。自家製ピクルスとの相性も抜群ですよ。一品一品を手間ひまかけて提供するオーナーの高橋さんの姿に「料理を通して街を元気に」という想いを感じました。
極上のアナログサウンドとウィスキーで酔いしれる
一歩お店に入ると、非日常空間が広がるジャズ喫茶。飴色に変化した壁と3000枚のレコードジャケットから50年の歴史を感じます。元々は船舶で使っていたという間接照明の灯りが優しく、心を落ち着かせてくれます。日本が発祥とされるジャズ喫茶は外国人にとっては珍しいもので、特に欧米系の観光客が足を運ぶそう。ミュージシャンの一挙手一投足が聴こえてくるスピーカーの乾いたサウンドに合わせるのは、世界が認めたジャパニーズウィスキー「イチローズモルト&グレーン」。心地良い空間の中、ついついお酒も進みます。
はしご酒のシメはお腹に優しいヘルシーメニューで
ピンク色の外観と色とりどりのカクテルが人気のBar「ピンク・ド・フラミンゴ」。店内は漆喰のような壁に光が反射し、魅惑の空間を作り出しています。テーブル席の他、広めのカウンター席もあり、お一人さまから数人でもふらっと立ち寄れる雰囲気。おつまみにピッタリな「忍野豆腐」は名水の地・忍野八海で生まれた、富士のミネラルたっぷりの伏流水を使って作られた豆腐。つるっとした喉越しと大豆本来が持つ甘みを楽しめます。そして、はしご酒のシメに「夜鳴きラーメン」はいかが? 醤油ベースのあっさりとしたヘルシーな味に身も心も癒されますよ。
夜になるにつれディープさを増していく西裏界隈の飲食店を6店鋪、各1時間ずつはしごしました。ジャンルの違う料理とお酒に毎回舌鼓を打ち、酔いも加速。店主やスタッフ、他のお客さんとも会話が弾み、誰でも迎え入れてくれる温かな雰囲気に癒された一晩。街の空気を吸って、食べて、笑っているだけで、何年も前からお店を知っていたような、懐かしい気持ちにもなりました。レトロな街並みの風情を楽しみつつ、思い切ってお店のドアを開けてみてください。きっとお気に入りのお店が見つかるはず。生まれも、年齢も、性別も異なるさまざまな人たちと一緒に、心ゆくまで飲み明かしましょう!
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ノスタルジックな昭和の街ではしご酒

ノスタルジックな昭和の街ではしご酒

提灯の明かりや今では珍しい昔ながらの看板など昭和レトロな町並みが今なお残る、ノスタルジックな富士吉田の西裏地区。このエリアには、こだわりが光る老舗の名店からリノベーションしたおしゃれな店舗まで多彩なお店があり、営業時間も深夜までと、「はしご酒」を楽しむのに最適です!今回は初めての人でも入りやすく雰囲気の良いお店を中心にご紹介します!

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