富士登山をする前の基礎知識

一度は登ってみたい“日本一”の山『富士山』。毎年、多くの方が登山に挑戦していますが、準備不足で辛い思いをされた方も。そんなことなく、富士山のの魅力をたっぷり楽しむために情報収集などの準備はしっかりとしましょう。
富士山へ登るための登山道は4つあり、それぞれの出発点は異なります。
各ルートは色で識別できるようになっています。

山梨県側
 吉田ルート (黄色・橙色)・・・ 富士スバルライン五合目

静岡県側
 富士宮ルート(青色)・・・ 富士宮口五合目
 須走ルート (赤色)・・・ 須走口五合目
 御殿場ルート(緑色)・・・ 御殿場口五合目
富士山に登る登山者の約6割が利用するルート
 富士スバルライン五合目を出発し、六合目で北口本宮冨士浅間神社からの吉田口登山道と合流、本八合目で須走ルートと合流し、山頂を目指す富士山の北側(山梨県側)のルート。
 
【特徴】
 ・登山道と下山道が別になっている
   登山者が多くても、すれ違いの心配はほとんどありません。
 ・山小屋が多いので、食料や水分調達も安心。
   七合目から山頂までの間に14軒と他のルートよりも多くあります。
 ・救護所が2か所
   七合目と八合目の二か所にあり、開設期間中は24時間可能。もしもの際にも安心です。  
山梨県側の富士登山の入口『富士スバルライン五合目』へのアクセスは新宿から高速バスで最短2時間半程度。近隣の鉄道駅(富士山駅、河口湖駅)からは、路線バスも運行中。
また、マイカー規制期間中は、富士山パーキング(富士北麓駐車場)からシャトルバスに乗り換えて五合目へ。

静岡県側のアクセス情報はこちら
7/14~9/10はマイカー規制予定
 富士スバルラインは富士山の自然保護と交通渋滞解消ためにマイカー規制が実施されています。規制期間中は、富士スバルライン料金所近くに専用駐車場が設定され、五合目までシャトルバスが運行されます。

・規制期間:令和5年7月14日(金)18時 ~ 9月10日(日)18時(連続実施)
・専用駐車場:富士山パーキング(山梨県立富士北麓駐車場)
       富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-84(東富士五湖道路富士吉田IC東隣)
       TEL:0555-72-9900
・収容可能台数:1,400台

以下昨年の情報となりますので、ご注意ください。

・駐車料金:1,000円/回  ※マイカー規制期間中は24時間利用可能
・対象外車両:バス(乗車定員11人以上のもの)
       電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV) ※1
       タクシー、ハイヤー 
       自転車(登山道へ持ち込むことは不可)
       身体障害者等乗車車両(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳等 所有者)
       その他許可車両
       下山車両

       ※1 富士山パーキング(山梨県立富士北麓駐車場)にて確認証の交付が必要。

・問合せ先: 山梨県道路公社 富士山有料道路管理事務所
      電話:0555-72-1311
 
登山ができるのは7月から9月上旬まで。
富士山の五合目から上で登山が楽しめるのは登山道や下山道が開通している7月1日から9月10日までの約2か月の期間のみ。
それ以外の期間は、山小屋が営業していなかったり、トイレが閉鎖されています。
また、静岡県側と山梨県では開山日に違いがあるのでしっかりと確認を。
※頂上を一周する“お鉢めぐり”も静岡県側の開山に合わせて通行可能となります。

週末やお盆期間は登山者が多くなるので、混雑を避ける日程で予定を立てるのがおススメ!
麓と山頂の気温差は20℃も!
 富士山は標高3,776メートルを誇る独立峰の山です。その為、天気はコロコロと変化します。ついさっきまで青空がひろがっていたのに、どこからともなく霧が押し寄せ、あっという間に雨が降り出すなんてことは日常茶飯事。登っている間ずっと晴れていたらそれは運がいいほど。
 気温は標高100メートルごとに0.6℃下がると言われており、毎麓と五合目の気温差は10~13℃、山頂との気温差は15~20℃もあります。特に日の出前や、日が暮れた後は冬のような寒さになることもあり、夏の登山期間中でも天候によっては、山頂で氷点下になることもあります。
 自宅を出発するときには30℃近くある気温が山頂に着く頃には5℃以下になっていきます。登っている最中は体も温かく、それほど寒さを感じませんが、一度休むと汗で濡れたシャツが体を冷やして寒さを感じます。風を通さない上着に加えて、下着類の替えもお忘れなく。
 天気や風の気象情報収集もしっかりと。

 夏の開山期間の情報はtwitter「富士山ガイド.com」でも配信しています。
富士山の五合目は2,300m!

富士山は五合目まで車で簡単に行けてしまうので、なかなかその高さを実感できないのですが、五合目でも標高何と2,300m!普段海抜0~100m付近で生活している私たちに影響を及ぼさないわけがありません。まさか!とお思いの方は、ためしに、五合目に到着したら、ちょっと走ってみてください。その苦しいこと苦しいこと・・・。

高山病って?
で、高山病。運動神経が優れていようが、若かろうが、かかってしまうのがこの病気。七合目、八合目と標高が高くなるにつれて、めまい、吐き気、頭痛が襲ってきます。こりゃ大変だ!

治すには・・・
 もう、気分は最悪。でも、みんなはまだ元気だし!ってことで無理してついていっても辛くなるばかり。とにかく下山しましょう。五合目まで降りてくると、あら不思議!大抵の人はけろっとしてしまいます。
 そう、ほとんどの人は高山病は下山するだけで治るんです。

その時に大切なこと!
 グループとの連絡方法、待ち合わせの時間や場所などをきちんと決めておくことを忘れずに!富士山は携帯電話が通じますので、連絡先をお互いに確認しておきましょう。
富士山にてトイレ利用の際には200円分のチップのご協力を!
富士山で快適に過ごしていただくために、吉田口登山道の山小屋や下山道のトイレなどは全て環境配慮型になっておいます。
富士山は水も下水道もありませんが、人がいるからにはトイレも欠かせません。そこで、トイレの維持管理・管理保全のために、登山者の皆さまには200円分のチップのご協力をお願いしています。
富士登山の際は、トイレ利用の為にもお手元に数枚の100円硬貨をご用意ください。
 
五合目、七合目と八合目に救護所があります。
吉田ルートには救護所が3か所あります。
五合目の救護所には看護師が七合目と八合目の救護所には医師が駐在しています。
ただし、開設期間が異なりますので、出発前に確認しましょう。

【五合目救護所】
 所在地  五合目ロータリー 総合管理センター内
 開設期間 7/1~9/10)

【七合目救護所】
 所在地  七合目鎌岩館下(標高2,790m)
 開設期間 7/9~7/11、7/16~8/21

【八合目救護所】
 所在地  八合目太子舘内(標高3,100m)
 開設期間 7/16~8/23、8/26~8/28
 詳しくはこちら

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