道の真ん中に堂々と構える富士山信仰を色濃く残す「聖域」への入り口
富士山信仰の名残を感じさせるのが、富士吉田のシンボル「金鳥居」です。道路をまたぐように建つ鳥居は、かつては富士山の信仰世界への入口と考えられていました。富士山が世界文化遺産に登録された現在でも、富士山信仰文化の象徴として市民はもとより多くの人に愛される鳥居です。また、鳥居とそこに奉納されるしめ縄との間に富士山が収まって見える光景はここでしか見られない貴重な富士山風景です。
この金鳥居は古くは「唐銅鳥居」と呼ばれていました。唐銅とは、唐(中国)から製法が伝わった金属ということで青銅のことを表しています。後に「唐銅鳥居」が訛って金鳥居になったとされています。
また、富士山頂に続く吉田口登山道の初めの門であるため「一の鳥居」とも呼ばれています。富士山の信仰登山者を迎え入れる「門」の役割を果たすだけでなく、俗界と富士山の信仰世界とを分かつ「境界」という神聖な存在として、今もなお富士山に続く道にそびえています。
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住所 | 〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田1-10付近(1-10, Kamiyoshida, Fujiyoshida, Yamanashi) |
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電話番号 | 0555-21-1000((一財)ふじよしだ観光振興サービス) |
アクセス | 富士急行線 富士山駅より徒歩約5分 |
車でのアクセス | 中央自動車道河口湖ICから約10分、富士吉田西桂スマートICから約15分 東富士五湖道路富士吉田ICから約10分、山中湖ICから約15分 |
駐車場 | なし |
備考 | 近くに「金鳥居」の焼印ができる薬局がある。 |