【2025年版】富士山麓の神玉巡拝ガイド!山梨の神社巡りで心も癒される旅

7つの神玉を集める神社巡拝。道中では食事や観光を楽しんだり、
その土地の文化に触れることも

平安時代から続いているとされている、大願成就を祈念して神社を巡拝する風習。
古書にも記されているその風習は、現代に繋がり、多くの土地で今もなお巡拝が続けられています。

そんな巡拝の証として、神様の御力が宿った玉を各社で受けられる「神玉巡拝」というものがあることをご存知でしょうか。
全て集めた際に大きな達成感が得られるほか、各社を巡る道中で食事や観光を楽しんだり、その土地土地において文化的な特徴をみてとることができることも魅力です。
現在では、全国13箇所(2025年6月現在)で巡拝コースの設定が行われており、国内外問わず多くの方が全国各地で巡拝を行っています。
「富士山麓神玉巡拝」は、富士北麓の若手神主の方々が「神社の歴史を知ってもらいたい」「地域をもっと盛り上げたい」という想いから、令和4年4月29日、国内で3番目に作った神玉巡拝となっています。

時間をかけていくつかの神社を巡ることで、願い事が研ぎ澄まされるとも言われており、「神玉巡拝」の時間を息抜きや観光として楽しむだけでなく、願い事や悩み事と向き合う時間として過ごすこともできるのではないかと、実際に巡拝を行う中で感じました。
富士の裾野、霊験あらたかな地に作られた「富士山麓神玉巡拝」、ぜひ皆様それぞれのルートと時間で、楽しんでみてはいかがでしょうか。

7つの神玉を繋ぐ神紐も、それぞれの神社ごとに7色用意されています。
神紐も全色集めるもよし、好きな色だけを組み合わせるもよし、これぞと思う一色を選び抜くもよし、そんなオリジナリティを発揮することができるところも、神玉巡拝の魅力の一つですね。
巡拝に際して、期間は特に決められていません。
ただし、11月〜5月は、積雪や雪解けの状況による通行規制により、富士スバルライン五合目にある「富士山小御嶽神社」への参拝が難しい場合があります。

また、通行規制のほか、富士山五合目駐車場も4月中旬〜12月中旬頃までの営業となっており、7月〜9月はマイカー規制も行われるため、巡拝の前に必ず富士スバルラインの情報をご確認いただくことをおすすめします。
巡拝を行うに際して、制限時間などは設けられていません。
1日で巡るもよし、数日に分けて巡るもよし、ご自身のペースで巡拝してみてください。

取材は、6月の平日に車で行い、約6時間で全ての神社を巡拝することができました。
※移動手段や当日の道路状況などにより、時間は増減することが想定されますので、あくまでも一つの目安としてください。
※各社には、参拝時間が決められているため、ルートおよびスケジュール設定の際には必ず確認してください。

※ワンポイントアドバイス※
1日で巡る場合、富士吉田市内の飲食店は、日中の営業時間が短いお店もあります。
そのため、ルートを設定する際に、昼食をとるお店や方法についても、考慮しておくことをおすすめします。
「富士山麓神玉巡拝」に決められたルールおよびルートはありません。
巡拝する方がそれぞれに好きなルートを決めて巡拝することができるので、様々な立ち寄り先とも組み合わせやすくなっています。
また、巡拝にかける日数も決められていないため、1日1社でも、1日で全7社でも、ご自身の予定に併せて決定して、巡ってみてください。
 
「富士山麓神玉巡」は、朝からスタートすれば、1日で全7社を制覇することも可能です。
※それぞれ営業時間が異なるため、各社の営業時間をご確認ください。

実際に、取材の際に巡ったルートを、モデルコースとして紹介しています。
新倉富士浅間神社から登った先にある忠霊塔(五重塔)をはじめ、各社の周辺にある観光地を巡ったり、昼食やおやつを楽しんだりといった時間を盛り込んでいないため、そういった時間を盛り込んで2日くらいで巡拝していただきたい思いもありますが、1日しか時間が取れない方にもぜひ1日完全制覇を目指してみてほしいです。
 
  • 神玉 初穂料 500円(1社につき)
  • 神紐 初穂料 300円(1社につき)
  • 富士スバルライン通行料 車両区分に応じて(普通車は往復で2,100円)
  • 新倉富士浅間神社駐車場料金 市営駐車場・第一から第四(1,000円〜1,500円/6時間まで)
     
たくさんの観光客の方が訪れているフォトスポット富士みち(本町通り)にほど近い冨士山下宮小室浅間神社。境内には馬場があり、流鏑馬祭りで活躍する馬や、珍しい種類の馬もいるとのこと。神玉や御朱印のほかに、神馬が履いていた蹄鉄がお守りとして売られています。すぐそばに宮川が流れており、夏も涼しさを感じられる神社です。
 
  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
中央道にほど近い、新倉山浅間公園内にある新倉富士浅間神社。神社から登った先にある忠霊塔(五重塔)からは、併せて富士山も一望することができることから、国内外から多くの観光客が押し寄せる神社です。車で巡拝する場合、周辺道路の混雑のほか、空いている駐車場探しも必要になることが予想されるため、滞在時間は最低でも30分は余分にみていただくことをおすすめします。忠霊塔まで登る場合は、その方の体力次第となりますがさらに30分は滞在時間を追加していただくことをおすすめいたします。
 
  • 営業時間:9:00〜16:00
  • 駐車場:あり(1500円/6時間まで)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
鮮やかな朱色が目に止まる冨士御室浅間神社。富士山二合目から昭和49年に遷祀された国重要文化財である本宮本殿を見ることができる神社です。本宮と里宮の二社が祀られているという珍しい形式の神社でもあります。緑豊かな参道を歩くと、木の香りが感じられ、巡拝の疲れを癒してくれているように感じられました。
 
  • 営業時間:9:00〜16:30(冬季は16:00まで)
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
7社の中でもっとも標高の高い場所、富士山五合目にある冨士山小御嶽神社。キリッと澄んだ空気を楽しむことができる神社ですが、麓との標高差が大きいことから、巡拝される際は防寒具の持参をおすすめします。車で巡拝する場合は、富士スバルラインを通る必要があり、通行可否についてなど事前に把握しておく必要があります。小御岳茶屋などの施設が併設されており、お土産ものを買い求めることができるほか、食事をとることができるレストランもあります。
 
  • 営業時間:8:30〜16:30(冬季は道路状況により巡拝不可)
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
世界遺産の構成資産の一つにもなっている北口本宮冨士浅間神社。木造としては日本最大級の「冨士山大鳥居」へと続く参道は、日常生活でなかなか目にすることのないほど太い幹の杉林に囲まれており、そこだけでも厳かな空気を感じることができます。見事な装飾が施されている本殿の左右には、「冨士太郎杉」と「冨士夫婦檜」のご神木があります。このご神木、樹齢約1000年を数えるものなんだとか。敷地が広いので、隅々までご覧になりたい方は、滞在時間は最低でも30分は余分にみていただくことをおすすめします。
 
  • 営業時間:8:30〜17:00
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
金運上昇のパワースポットとして人気を集めている新屋山神社。神玉巡拝と日本三大金運神社巡り、まさに贅沢な体験ですね。金運アップを祈願するには、お参りの作法があるとのことなので、ぜひそれに従ってお参りしてみてはいかがでしょうか。千本とまではいきませんが、参道にある小さな鳥居がたくさんあり、フォトスポットとしてもおすすめです。
 
  • 営業時間:9:00~16:00(奥宮は10:00~15:00※冬季閉鎖)
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
子授けや安産のご利益があると言われ、安産祭りでも知られる山中諏訪神社。その「山中明神安産祭り」は毎年九月に行われており、全国から妊産婦や新婚女性が集まるお祭りとして有名です。立派なご神木をはじめ、様々な山野草や木々などを見ることができるほか、そうした豊かな自然の中にはムササビが暮らしているとのことで、運が良ければムササビの滑空を目にすることができるかもしれません。
 
  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり(無料)
  • 御朱印/御朱印帳:あり
・いろんなところで目にする浅間神社とは?
火山の近くにあり、山の鎮火を目的に建てられていて、「あさま」は古語で火山という意味だそうです。富士山信仰がある県にも、浅間神社が見られます。富士山では、登山道ごとに浅間神社があるとのことでした。

・同じ名前の神社なのに、どうして本宮と奥宮があるの?
奥宮はないところの方が多いとのことでしたが、本宮と奥宮がある神社については、奥宮が先に建てられていることが多いとのことでした。人里離れた行き来の困難な場所にある奥宮には毎日通うことも難しいことから、本宮を建てたという神社が多いと教えていただきました。
 
神玉巡拝と一緒に楽しんでいただきたいことがあります。
まず初めは食事とお土産です。
特に巡拝のためのパワーチャージとして、昼食はぜひ富士吉田市内で満喫して欲しいポイントのひとつ。
こちらのページでは様々な飲食店をご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
次におすすめなのが温泉です。
神社と神社の移動は車とはいえ、敷地の広い神社もあり、参道を歩いたりするだけでも、いい運動になります。
そんな時、巡拝の疲れを癒してくれるのが温泉です。
富士吉田市内には、宿泊しなくても日帰りで楽しめる温泉がたくさんありますよ。
温泉でさっぱりした後は、やっぱりお酒ですよね。
富士山麓のグルメ街として知られる西裏地区では、はしご酒を楽しむことができます。
1日の振り返りに、神玉を眺めつつ、美味しいお酒で疲れを癒しませんか。

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