サロモンのレンタルシューズで楽しむ、中ノ茶屋から富士山2合目コース(半日)
富士山駅から路線バスで中ノ茶屋まで移動して、そこでシューズレンタルをしてから、富士山の二合目までを往復する比較的手軽に楽しむことのできる登山コースを紹介します。
シューズをレンタルできることから、登山を主目的にしていない旅行の途中でも組み込みやすいモデルコースであるほか、中ノ茶屋のシャワーやロッカーを利用することで、重い荷物の携行問題を解決し、汗を流してスッキリ次の目的地へ移動することができます。

本格的な登山には不安があったり、お子様連れの方にもぜひ楽しんでいただきたいモデルコースです。
リニューアルされた中ノ茶屋で、サロモンのメンバーシップ「S/PLUS」を活用して、手軽に麓登山を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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富士山駅

富士吉田と周辺観光の玄関口
  • 富士山駅
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富士急行線富士山駅は富士山観光の玄関口となる駅で、連日多くの利用客で賑わいます。
駅の出入り口には赤い鳥居がそびえ、駅の横には大迫力の富士山が顔を見せるなど、富士山の麓の町・富士吉田の魅力を手軽に楽しめるのも人気のポイントです。
徒歩圏内には金鳥居があり、大きな鳥居の中から富士山が顔を覗かせる絶景を眺めることができます。
併設のデパート「Q-STA(キュースタ)」内には多数のお土産を買うことができる「ゲートウェイフジヤマ」、富士山展望デッキなどがあります。
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5番乗り場から出発

  • 5番乗り場から出発
運賃は富士山駅から中ノ茶屋までが、片道370円。
馬返しまで行く場合は、片道500円となります。

乗車券は、バス乗り場窓口で購入することができます。
発車時刻まで余裕がなく、窓口が混雑している場合は、先に乗り場へ行き、係員へ相談してください。

バスの詳しい運行情報については、富士急山梨ハイヤーの公式サイトをご確認ください。
・富士急山梨ハイヤー(公式サイト)
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路線バス「馬返線」で中ノ茶屋へ

  • 路線バス「馬返線」で中ノ茶屋へ
路線バスの車両は大きくありませんが、乗り切れない場合は追加の車両を手配してくれるので安心です。
中ノ茶屋までの所要時間は約20分、馬返しまでは約30分となります。

運転士さんによると、最近では朝3時に開門されるゲートの時間に合わせて、富士山5合目までタクシーを利用して、そこからご来光の登山をする観光客も多いとの事でした。その時間から登り始めると、午後3時ごろには下山してきている方もいるんだとか。
タクシー料金にスバルラインの通行料なども必要になるため、費用としては安くありませんが、それでも夏の繁忙期はスバルラインのマイカー規制などもあり、利用客が割と多いということでした。色んな登山の仕方があるものですね。
路線バスで20分
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中ノ茶屋

登山客を見守って300年。歴史を感じさせるお茶屋さん
  • 中ノ茶屋
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吉田口登山道の基点・北口本宮冨士浅間神社の登山門から馬返しまでの中間地点にあることからこの名前が付いている中ノ茶屋は、300年以上の歴史を持つお茶屋さんです。
みたらしだんごやかりんとう饅頭などの軽食のほか、土日祝日(7月19日〜8月末までは毎日)はご当地の名物「吉田のうどん」の提供も行っています。
シャワー(有料)も利用できるので、富士登山やトレイルランの際には頼りになるお茶屋さんです。

2025年富士吉田市とサロモン様の包括連携協定 Mt.Fuji Re-Style Projectの一環としての1階内装等リニューアルしました。
サロモン会員様S/PLUSメンバーシップにご登録いただくと、各種サービスが受けられます。 https://salomon.jp/pages/s-plus

2025年は4月18日から10月末まで営業いたします。
~お知らせ~ 【麓から登山される方などはクマよけの鈴の携行をお願いします。※クマの足跡や目撃情報があるため。】 【天候により臨時休業の場合があります。】  
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サロモンのシューズをレンタル

  • サロモンのシューズをレンタル
サロモンのメンバーシッププログラム「S/PLUS」メンバーには、無料でシューズレンタルやシャワーの貸し出しが行われています。
今回は、会員登録を行なって、シューズをレンタルしてみました。
詳しいレンタルの手順や注意事項については、コチラの特集記事をご覧ください。
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ロッカーの利用もおすすめ

  • ロッカーの利用もおすすめ
中ノ茶屋では、300円でロッカーを利用することができます。
旅行中で登山やハイキングなどに必要のない荷物を持っている方は、このロッカーに荷物を入れてここから登山に出発すると便利です。
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準備ができたら出発

  • 準備ができたら出発
最近は特に話題になっていますが、クマの足跡や目撃情報がこの辺りでも報告されているため、登山をする際はクマよけの鈴を携行しましょう。
また、水分や糖分などの携行も、忘れないようにしましょう。
さて、準備ができたら、中ノ茶屋を出発です。
徒歩で45〜60分
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大石茶屋(跡)

国指定天然記念物のレンゲツツジが美しい
  • 大石茶屋(跡)
  • 大石茶屋(跡)
  • 大石茶屋(跡)
  • 大石茶屋(跡)
  • 大石茶屋(跡)
  • 大石茶屋(跡)
  • 大石茶屋(跡)
富士山吉田口登山道の中ノ茶屋と馬返の間に位置する大石茶屋(跡)は、現在では富士講の碑があるのみですが、昔は富士登山者の休憩場所として小屋がありました。
一番の見所は向かいに群生する天然記念物のレンゲツツジ。毎年5月下旬頃に見頃を迎え、赤色・ピンク色の花が咲き乱れます。
この、大石茶屋という名前の所以は、この周辺に画像の通り大きい石がごろごろと転がっていたからだそうです。
このような大きな石は14、15世紀に富士山が山体崩壊をした際に、転がってきたのではないかといわれています。
北口本宮冨士浅間神社の参道にある「角行の立行石」も同じものと考えられています。
また、小屋跡の隣には“富士塚”を模した石碑群があります。
この富士塚とは富士山を模した溶岩などで造営されたもので、富士山に直接登山できない信仰者たちが関東各所など自分たちが住む地域に造営したものです。
富士山山開きの日7/1には富士講が富士塚に登山する習慣があります。
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道端にちらほらみられるこれは?

  • 道端にちらほらみられるこれは?
大石茶屋(跡)のあたりで、林道のゴミ拾いをしているボランティアの女性に出会いました。
林道の枝の足や大きめの石などを拾い、道をきれいにすることで、ランナーや登山者が通行しやすいように様々な道を回っているとの事でした。

林道脇にいくつか見られたシートに覆われたものが気になって聞いてみたところ、松食い虫を駆除するためのものだそうです。
近年は松食い虫による松の被害が増えているようで、これらの数も増えているんだとか。
その他にも、キノコや蝶が減っているように感じたり、反対にたぬきや鹿、猪といった獣の数が増えているように感じるということでした。
ずっとその場所にいると、さまざまな変化に気がつくものだなと、感心させられました。
徒歩で15分〜30分
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馬返し

標高1450mにある富士山吉田口登山道の中継地点
  • 馬返し
  • 馬返し
  • 馬返し
  • 馬返し
  • 馬返し
世界遺産富士山の構成資産「吉田口登山道」の拠点として多くの登山者に親しまれている馬返しは、富士山の標高1450mに位置する富士登山の中継地点です。
馬返しは字の如く、「登山路で道が険しくなり、乗ってきた馬を帰して徒歩に変わる地点」とされてきました。
また“四つ足”である馬は神聖な富士山へは登らせないとも考えられていました。
徒歩3分
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馬返し 鳥居と合掌する猿の像

  •  馬返し 鳥居と合掌する猿の像
馬返しの象徴的な石造鳥居の両脇には、合掌する猿の像が配置されています。
富士山の伝説の一つに、富士山が一夜にして湧き出たというものがあり、その年が庚申(かのえさる)の年であったことから、猿が富士山の使いとして認識されるようになっています。
どことなく愛らしい猿の像を見ると、疲れ始めた身体が癒されるようです。
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富士山禊所(跡)

  • 富士山禊所(跡)
馬返しの鳥居をくぐるとすぐに、富士山禊所があったことを示す石碑があります。
すでに無くなってしまっているものも多い登山道では、こうした案内を読みながら過去に思いを馳せるのも楽しみの一つです。
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本格的な登山道の始まり

  • 本格的な登山道の始まり
馬返しを過ぎると、その所以の通り本格的な登山道が始まります。
登りがきつくなり、足への負担も増してきますので、ペースを落としたり休憩をとることで、無理のない登山を心がけてください。
馬返しから徒歩で15分
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一合目 鈴原社

  •  一合目 鈴原社
1840年代に建てられたと言われている鈴原社は、一合目(標高1,520m)に社があります。
16世紀には、鈴原社という名前でこの地に社があったそう。今は建物だけがひっそりと佇んでいます。
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大きな石が敷き詰められたこれは?

  • 大きな石が敷き詰められたこれは?
登山道に入って定期的に出現する、大きな石が敷き詰められたスペース。
名前は「浸透桝(しんとうます)」といって、雨などが降ってたくさんの水が流れてきたときに、登山道を崩したり侵食したりさせないように水を地面に浸み込ませるためのものだそうです。
下には大きなシートが敷かれていて、定期的にメンテナンスも行われているそう。
色んな工夫で、登山道は守られているのですね。
一合目から徒歩で15分
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レッキス小屋(跡)

  • レッキス小屋(跡)
一合目と二合目の途中、一合五勺に位置する場所にレッキス小屋の跡があります。
1926年頃に開業したというレッキス小屋、その由来はぜひ現地で確かめてみてください。
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身体の変化と心の変化

  • 身体の変化と心の変化
人によって、感じ方はさまざまだと思いますが、個人的には一合目からレッキス小屋のあたりにかけてが、身体の特に心肺機能的なピークだったように感じました。
途中、息が切れたり、足を止めることもありましたが、レッキス小屋を過ぎたあたりからは、慣れてきたのか少し身体が楽になるような感覚がありました。

また、同じくらいのタイミングで徐々に静けさというか、「人の世界から離れていく」というような、何とも言い難い感覚になりました。
遠い過去の人たちも、悟りが開かれていくような、そんな感じを受けていたのでしょうか。
一号目から徒歩で30分
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二合目 御室浅間神社

  • 二合目 御室浅間神社
今回のゴール(折り返し地点)である二合目には、富士御室(小室)浅間神社が祀られています。
本殿は、富士河口湖町勝山にある里宮に移築され、現在は崩れた拝殿のみが残っています。
荘厳な建物や抜群の眺望はありませんが、1612年には神社本殿があったとされているこの地を訪れると、悠久の時の流れを感じます。
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登山道の風景1

  • 登山道の風景1
登山道脇に何ヶ所もある石碑
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登山道の風景2

  • 登山道の風景2
剥き出しになった巨木の根
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登山道の風景3

  • 登山道の風景3
所々に降り注ぐ陽の光
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登山道の風景4

  • 登山道の風景4
登山道に倒れ込んだとみられる大木
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登山道の風景5

  • 登山道の風景5
緑の世界に映える白い花
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登山道の風景6

  • 登山道の風景6
ホタルブクロと虫
二合目から徒歩で45分
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大文司屋

  • 大文司屋
馬返しにある大文司屋では、登山に必要な水分をはじめとした補給物資を購入できるほか、疲れた身体に染み渡る甘味の提供なども行われています。
富士吉田市街地よりも気温が低く、野鳥も訪れるクールスポットです。
二合目までの行きに立ち寄るのもいいですが、下山してきて中ノ茶屋まで向かう最後の休憩スポットとして立ち寄るのがおすすめです。
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登山のご褒美

  • 登山のご褒美
極力荷物を減らしたい登山やトレイルランニングの際に、こうしたスポットがあることは本当に助かります。
下山してきて、エネルギーの切れかけていた身体に、ご褒美のあんみつをいただきました。
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大文司屋でみられる野鳥

  • 大文司屋でみられる野鳥
大文司屋でみられる野鳥「コルリ」。
瑠璃色で、馬返し辺りでは多くの人が撮影したがっているという大人気の野鳥です。
(写真提供、大文司屋)
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中ノ茶屋

  • 中ノ茶屋
中ノ茶屋のすぐ手前にある「馬頭観世音」。
これが見えたら、今回のモデルコースもゴールです。

中ノ茶屋でレンタルシューズを返却して、シャワーを浴びて一休みします。
個人的な感想ですが、サロモンのレンタルシューズは、ソールがふかふかしていて、とても歩きやすかったです。
このシューズをレンタルしていなければ、より多くの負担が足にかかっていただろうなということが、容易に想像できました。
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帰りも路線バスがおすすめ

  • 帰りも路線バスがおすすめ
中ノ茶屋から富士山駅や富士吉田市街地へ、さらに歩いて進むことも可能ですが、おすすめは朝乗ってきた路線バスで富士山駅まで移動する方法です。
本数は少ないですが、15時45分に中ノ茶屋を出発するバスに乗ることができれば、楽に移動することができます。
※天候不良やイベントなどで運休となる場合がありますので、事前に運行状況をご確認ください。

・富士急山梨ハイヤー(公式サイト)
二合目から徒歩20分
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おまけ「三合目 中食堂(ちゅうじきどう)からの眺め」

  • おまけ「三合目 中食堂(ちゅうじきどう)からの眺め」
今回のモデルコースで富士山を見られるのは馬返しでのみとなります。
また、市街地を見下ろすことのできる場所は、二合目までにはありません。
二合目からもう一踏ん張りして三合目の中食堂(ちゅうじきどう)まで登ることができると、天気が良ければ木と空の間に市街地を見下ろすことができます。
※今回は中ノ茶屋でシューズのレンタルを行っており、その返却が中ノ茶屋の営業時間内となっているため、モデルコースには組み込んでいません。体力に自信のある方は、足を伸ばしてみることを検討してみてください。
GOAL

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