富士山天拝宮に隣接
標高3,250メートル、吉田口登山道(吉田ルート)八合目4番目に位置し、富士講中興の祖といわれる食行身禄(じきぎょうみろく)が、万民を救うために入定した烏帽子岩のすぐ傍にあります。即身仏となった身禄(元祖様)を祀るために小屋を設けたことが始まりとされ、元祖室となった由縁とされています。
山小屋に隣接して設けられ、明治15年に山頂から遷された富士山天拝所では、神職が毎年七月中旬から八月中旬の間、新法と共に参籠し、御札やお守りを出しています。また、潔斎をした信徒が行衣(ぎょうえ)といわれる白装束で登拝を行い、この山小屋を定宿としています。
吉田口の山小屋16軒には各々守り本尊などをデザインした独自の意匠の焼印があります。この焼印を金剛杖に押印するのを楽しみに、毎年遠方から訪れる登山者も多いとのことです。
(出典:富士山吉田口環境保全協議会 山小屋だより)
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